パオ

冒険がテーマのパイクカー パオ


▲日常に潜む冒険をイメージしてデザインされたパオ。車名はモンゴルなどの遊牧民が使う移動式家屋からきているそうです。当時の広告では、なんと恐竜と一緒に写っていました!

Be-1に続き、コンセプターの坂井直樹氏が企画したパイクカーの第2弾がパオ。ベースはBe-1同様、初代マーチ。鉄板をむき出しにしたようなデザインで、ドアヒンジも表に見えるような形になっています。さらにリアクオーターウインドウは上下に2分割され、リアハッチも上下に開くタイプにするなど随所にデザインの統一性を感じることができます。ボディタイプは2ドアハッチバック以外に、屋根だけオープンカーのように開けられるキャンバストップ仕様が用意されました。パオは3ヵ月限定の受注販売でしたが、生産台数はBe-1を大きく上回る5万1000台以上でした。当時の人気ぶりがうかがえますよね。